色立(読み)イロダテ

デジタル大辞泉 「色立」の意味・読み・例文・類語

いろ‐だて【色立】

連句付合つけあい手法の一。色彩の取り合わせで前句に付ける方法。→七名八体しちみょうはったい

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精選版 日本国語大辞典 「色立」の意味・読み・例文・類語

いろめき‐た・つ【色立】

〘自タ五(四)〙
戦いに敗れる気配が現われる。動揺し始める。
太平記(14C後)一四「城中早(はや)色めき立て見へけるが」
緊張・興奮した様子がみなぎる。
※室町殿日記(1602頃)九「さらば士卒どもすすめやとて雲霞のごとく色めきたって」

いろ‐だて【色立】

〘名〙 俳諧連句の付合(つけあい)で、前句に対して色彩の取り合わせで軽く付ける手法。各務支考(かがみしこう)の説いた俳諧の付け方である七名八体(しちみょうはってい)のうち七名の一つ
※俳諧・俳諧古今抄(1730)下「拍子と色立(イロダテ)会釈(あしらひ)模様

いろ‐だ・つ【色立】

〘自タ四〙 態度ではっきりと意志を示す。また、緊張や怒りなどで顔色が変わる。
赤松記(1588)「色たちては成がたければ、たばかり申さんために御成を申」

いろ‐たて【色立】

〘名〙 色の配合。色つき。
御湯殿上日記‐長享二年(1488)六月一九日「ひんかし山殿よりもく六そひて十色いろたて見ことにたひたたしうまいる」

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