普及版 字通 「膿(漢字)」の読み・字形・画数・意味
膿
17画
(異体字)
19画
[字訓] うみ・ただれる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は農(のう)。正字はに作り、農の正字であるの上部をとる。〔説文〕五上に「は腫血(しようけつ)なり」とし、膿をその俗字としてあげる。〔釈名、釈形体〕には字を膿に作り、「膿は(ぢよう)なり。汁、厚なるなり」といい、濃厚の意を以て解する。
[訓義]
1. うみ、うみしる。
2. ただれる。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕膿 宇无(うむ)と訓む。、宇美之留(うみしる)と云ふ 〔名義抄〕膿 ウミシル・ウム・ススハナ
[語系]
膿numは濃・・・niumと声義近く、みな濃厚・繁縟の意をもつ語である。
[熟語]
膿潰▶・膿肌▶・膿血▶・膿汁▶・膿腫▶・膿瘡▶・膿団▶・膿包▶
[下接語]
化膿・吮膿・肥膿
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報