デジタル大辞泉
「背山」の意味・読み・例文・類語
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
背山
せやま
[現在地名]かつらぎ町背ノ山・高田
紀ノ川の北岸にあって二峰からなり、高所の標高一六七・六メートル。背ノ山側の峰を鉢伏山という。「日本書紀」大化二年(六四六)正月一日条の大化改新の詔に畿内の四至の南限とある「紀伊の兄山」に比定され、同書には「兄」に制の訓注がある。「万葉集」巻一に阿閇皇女(元明天皇)が勢野山を越えた時の歌として、
<資料は省略されています>
がみえ、大和から真土山(現橋本市)を越えて、紀ノ川北岸沿いに西へ延びる紀路の途中にあったことがわかる。背山の東の萩原には、弘仁二年(八一一)まで萩原駅があったといわれる(日本後紀)。また「万葉集」には、背山に対して妹山が詠まれ、現在、対岸西渋田にある妹山に比定される(→妹山)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報