耒(漢字)

普及版 字通 「耒(漢字)」の読み・字形・画数・意味


6画

[字音] ライ
[字訓] すき

[説文解字]

[字形] 会意
力+(又)(ゆう)。力はすきの象形。そのすきをもつ形。金文の図象にその形のものがあり、卜文の(せき)は力(すき)をふんで耕す形に作る。〔説文〕四下に「手もてす曲木なり」とし、「木もて(かい)を推すに從ふ」とするが、その曲木が耒の形である。雑草、あるいは契刻の形で、耒とは関係がない。

[訓義]
1. すき、すく。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕耒 牛には耒と曰ひ、人には耜(し)と曰ふなり 〔名義抄〕耒 カラスキ 〔立〕耒 ヰサク

[部首]
〔説文〕に(耕)・)・耡(じよ)など六字、〔玉〕に耘(うん)・耨(どう)・(ゆう)・(耗)(こう)などを加えて五十二字を属する。みな先秦にすでにその用例のある字である。

[熟語]
耒耕耒耜・耒・耒・耒耒底耒耨
[下接語]
耕耒・執耒・釈耒・輟耒・投耒・佩耒・扶耒・秉耒・抱耒・擁耒・力耒

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報