羅臼温泉(読み)らうすおんせん

日本歴史地名大系 「羅臼温泉」の解説

羅臼温泉
らうすおんせん

[現在地名]目梨郡羅臼町湯ノ沢町

羅臼町市街の西方、羅臼川沿いに三キロ上流にある温泉。羅臼岳の南東麓にあたる。アイヌには古くから知られていたようで、「蝦夷巡覧筆記」には「ラウシ 当所三里程山奥ニ温泉アリ、山高ク木アリ」、「協和私役」には「ラウス山とて雪の斑々残りし痕白く見ゆ。其下温泉出づ。夷人病あれば往て浴す。頗る霊ありと云」(安政三年八月一九日条)などとみえている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「羅臼温泉」の意味・わかりやすい解説

羅臼温泉
らうすおんせん

北海道東部、羅臼町にある温泉。羅臼岳の東南麓(ろく)、羅臼川左岸にある。泉質塩化物泉。道指定天然記念物間欠泉がある。羅臼岳登山の基地にあたる。JR釧路駅からバス(終点羅臼駅から徒歩20分)、夏期にはJR知床斜里駅からのバスの便がある。

[進藤賢一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「羅臼温泉」の意味・わかりやすい解説

羅臼温泉
らうすおんせん

北海道東部,知床半島南部の羅臼町にある温泉。町の中心から少し離れた羅臼岳の南麓に湧く。泉質は食塩泉泉温は 70~90℃で,リウマチ慢性中毒皮膚病などにきく。数軒の旅館が引き湯しているほか,原生林に包まれた野趣豊かな露天風呂もあって名物になっている。

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デジタル大辞泉プラス 「羅臼温泉」の解説

羅臼温泉

北海道目梨郡羅臼町、知床半島中央部、羅臼川左岸にある温泉。羅臼岳の東南麓に位置し、同山の登山基地。付近にある間欠泉は「羅臼の間欠泉」として道の天然記念物に指定。

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