罰利生(読み)ばちりしょう

精選版 日本国語大辞典 「罰利生」の意味・読み・例文・類語

ばち‐りしょう ‥リシャウ【罰利生】

〘名〙
冥罰と利生。衆生に対する神仏の罰と利益。仏罰功徳
黄表紙・啌多雁取帳(1783)「金次第にてばちりせうある国々を」
叱責慈悲。また、善悪のわきまえ。人間としての情をいう。
浄瑠璃・心中刃は氷の朔日(1709)上「ばちりしゃうある親方にて涙をとどめ」
③ (「罰(ばち)」を「撥(ばち)」に掛けて) 撥さばきがたくみであること。また、その功徳。〔俳諧・類船集(1676)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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