精選版 日本国語大辞典 「春蘭」の意味・読み・例文・類語
しゅん‐らん【春蘭】
〘名〙 ラン科の常緑多年草。各地の乾いた山野に生え、観賞用に栽培もされる。高さ約二〇センチメートル。ひげ根は太く白い肉質で地中を横にはう。葉は長さ二〇~五〇センチメートルの広線形、先はとがって垂下し、縁は細い鋸歯(きょし)状。早春、葉間から花茎を出し、頂に紅紫色の斑点のある淡黄緑色の花が通常一個咲く。花は塩漬けにし湯に入れて飲用する。漢名は春蘭だが、真の春蘭は、支那春蘭(漢名、香)と呼ばれる香気のあるものをさす。ほくろ。《季・春》
※俳諧・手挑灯(1745)中「三月〈略〉春蘭(シュンラン)の花」
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