簫(漢字)

普及版 字通 「簫(漢字)」の読み・字形・画数・意味


18画

[字音] ショウ(セウ)

[説文解字]

[字形] 形声
声符は肅(粛)(しゆく)。〔説文〕五上「參差(しんじ)、管樂なり。鳳のに象る」とあり、長短の竹を序列して、翼の形に左右相対する。〔楚辞、九歌、湘君〕に「參差を吹いて誰をか思ふ」とあり、洞簫(どうしよう)をいう。大なるものは二十三管、小なるものは十六管であった。舜の楽を「簫(しようしよう)」という。もと神を祀るのに用いた。

[訓義]
1. しょうのふえ。
2. 舜の楽の名。
3. ゆはず、形が似ているのでいう。
4. しのだけ、やだけ。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕簫 籟(らい)なり、世乎乃不江(せをのふえ)〔和名抄〕簫 世宇乃布江(せうのふえ)〔字鏡集〕簫 フエ・セウノフエ

[語系]
簫・・嘯syは同声。肅siu、syuはみな声が近く、さびしくひきしまる意があり、同系の語。

[熟語]
簫笳簫管簫局簫芸簫鼓簫勺・簫簫吹簫笛簫籟
[下接語]
簫・横簫・笳簫・雅簫・管簫・玉簫・綵簫・小簫・笙簫簫・頌簫・吹簫・清簫・短簫・長簫・洞簫・文簫・鳳簫・鳴簫・弄簫

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報