竜田城跡(読み)たつたじようあと

日本歴史地名大系 「竜田城跡」の解説

竜田城跡
たつたじようあと

[現在地名]斑鳩町大字竜田

竜田町の南、竜田川の左岸にある。城は矢田やた丘陵南端の丘尾先端に築かれ、大手口は街道沿いの集落に面している。

中世の竜田氏の居城跡を継承し、片桐氏が陣屋とした。慶長六年(一六〇一)片桐且元平群へぐり郡において二万四千石余を与えられて竜田に陣屋を構え、大坂の陣ののち四万石の大名となった。その後、子の孝利がその遺領を継いだが、彼に実子がなく、絶家の危機にみまわれたが、幸いにも弟の為元が遺領のうち一万石を与えられた。為元のあと子の為次が継いだが、明暦元年(一六五五)為次が亡くなると、無嗣のため除封され、廃藩となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報