竜洞院(読み)りゆうとういん

日本歴史地名大系 「竜洞院」の解説

竜洞院
りゆうとういん

[現在地名]更埴市桑原 小坂

曹洞宗本尊釈迦如来。遠江国可睡斎末。寺伝では、如仲天が信濃行化のみぎり、応永年間(一三九四―一四二八)桑原くわばら村観音堂に投宿の夜、竜王・秋葉二神の霊夢に感じ滞錫した。この時、地士の桑原左近太夫が師の道風を慕い、協力して一宇を建立し竜燈院と号した。その後、兵火で焼失したものを、永正元年(一五〇四)七世法孫大陽一鴒と桑原左近将監が相議して再興し、桑原山竜洞院と改称した。

竜洞院
りゆうどういん

[現在地名]上田市大字蒼久保 字上青木

曹洞宗上野国館林茂林もりん寺末、本尊釈迦如来、山号風幡山。寺伝に、天文年中(一五三二―五五)村上義清が父顕国のため伊勢山に一寺を創建、その法諡を寺名とし、茂林寺二世南渓を開山としたという。天正八年(一五八〇)現在地に移し、延享四年(一七四七)八月本堂を再建した。

竜洞院
りゆうどういん

[現在地名]小牧市野口 大平

北清山と号し、曹洞宗。本尊は観世音菩薩。竜洞院は「寛文覚書」には福厳ふくごん寺の末寺として記され、「徇行記」に「伝法開山第一祖ハ福厳寺先住大鼎和尚ナリ」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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