精選版 日本国語大辞典 「立消」の意味・読み・例文・類語
たち‐ぎ・える【立消】
〘自ア下一(ヤ下一)〙 たちぎ・ゆ 〘自ヤ下二〙
① 雲や煙などが立ちのぼってやがて消えていく。
② 炭火やろうそくなどが燃え尽きる。
※浮世草子・男色大鑑(1687)二「をのづから蝋燭たち消(キエ)、心は闇となりぬ」
③ 炭火やろうそくなどが、燃え尽きないで、途中で消える。
※雑俳・柳多留‐一二六(1833)「とぼさんとする時咄し立きへる」
たち‐ぎえ【立消】
〘名〙
① 炭火やろうそくが燃え尽くして消えてしまうこと。
※雑兵物語(1683頃)上「火もうつらないで立消も有もんだ」
② 火が十分に燃えないで中途で消えてしまうこと。
※飛騨国治乱記(17C前か)「何者か鉄炮を打懸奉る〈略〉御運強立消へしてあたらず」
③ 転じて、物事が中途で止むこと。計画などが、実現をみないで、いつのまにか取りやめになること。
④ 姿を消すこと。消えてなくなること。
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