砲塔(読み)ほうとう(英語表記)turret

翻訳|turret

精選版 日本国語大辞典 「砲塔」の意味・読み・例文・類語

ほう‐とう ハウタフ【砲塔】

〘名〙 軍艦要塞などで、大砲砲手砲架などを敵の攻撃から守るための鋼鉄のかこい。
※艦底(1912)〈荒畑寒村〉一「上甲板には〈略〉まだ砲塔も、艦橋も、欄干もなく」

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デジタル大辞泉 「砲塔」の意味・読み・例文・類語

ほう‐とう〔ハウタフ〕【砲塔】

軍艦や要塞などで、砲・砲手などを攻撃から防護するための、厚い鋼鉄製の囲い。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「砲塔」の意味・わかりやすい解説

砲塔
ほうとう
turret

通常は,中口径以上の艦載砲とその砲員,砲室を保護するために造られ厚い鋼鉄板で装甲された箱状の塔のことであるが,陸軍では戦車の上部にもこの言葉を用いる。駆逐艦などの砲塔は防弾用ではなく,爆風風波などに対する防護用である。塔と一緒に砲も旋回するほか,俯仰装置によって砲身の仰角が与えられるようになっている。また,艦体下部にある弾庫,給薬室から,揚弾機,給薬機によって弾丸と装薬が装填機まで上がってくるように造られている。砲塔を発明したのはイギリス海軍の C.コールズ大佐で,1861年に試作ののち,62年に軍艦『ロイヤル・ソバレイン』をこの装置に改装した。

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百科事典マイペディア 「砲塔」の意味・わかりやすい解説

砲塔【ほうとう】

戦艦巡洋艦など大型軍艦の大口径砲を装備する,厚い装甲板で作られた塔。砲身の旋回は塔全体が,俯仰(ふぎょう)は砲身だけが動く。塔下部に弾薬用のリフトがある。1砲塔内に砲2門,3門を備える連装砲塔もあり,旧日本海軍の大和・武蔵級の46cm3連装砲塔は全重量2500tで史上最大。

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