精選版 日本国語大辞典 「着流」の意味・読み・例文・類語
き‐ながし【着流】
〘名〙
※浮世草子・傾城色三味線(1701)鄙「あたまから頼義公ゑぼしもなくて、着(キ)ながしにてぬれの所」
③ いつも着ていること。着古したこと。
※評判記・色道大鏡(1678)三「天職よりは小袖をもつかはす、又帯をもやる、又着(キ)ながしの小袖をもつかはす」
④ 衣装つき。着つけ様。いでたち。
※浮世草子・好色一代男(1682)三「はした腰(こし)もと召連(めしつれ)、おもひおもひの着(キ)ながし」
き‐なが・す【着流】
〘他サ五(四)〙
① 衣装などをだらりと身につける。
※浄瑠璃・門出八島(1689頃)役所尽し「小桜縅、綿上高に着流し」
② 羽織、袴(はかま)をつけないで、着物を着る。改まらない気楽な服装をする。
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