真草(読み)マクサ

デジタル大辞泉 「真草」の意味・読み・例文・類語

ま‐くさ【真草】

草の美称。特に、屋根をふくのに用いる草をいう。
「―刈る荒野にはあれど黄葉もみちばの過ぎにし君が形見とそ来し」〈・四七〉

しん‐そう〔‐サウ〕【真草】

真書楷書)と草書

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精選版 日本国語大辞典 「真草」の意味・読み・例文・類語

しん‐そう ‥サウ【真草】

〘名〙
① 楷書と草書。
古今著聞集(1254)七「真草両様に書きて奉るべき由、勅定有りければ」
② まじめな態度とくだけた態度。
※わらんべ草(1660)四「ほめらるるにも、しんにほむると、わらふて、さうにほむるとあるべし、是しん、さうのほめやうなり」 〔庾肩吾‐書品論〕
③ ほんものの草書。〔顔氏家訓‐雑芸篇〕

ま‐くさ【真草】

〘名〙 (「ま」は接頭語) 草の美称。特に、屋根をふくのに用いる薄(すすき)、萱(かや)など。
万葉(8C後)一・四七「真草(まくさ)刈る荒野にはあれどもみち葉の過ぎにし君がかたみとそ来し」

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動植物名よみかた辞典 普及版 「真草」の解説

真草 (マクサ)

植物。家蓄の飼料にする植物の総称。マグサの別称

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