皿内村(読み)さらうちむら

日本歴史地名大系 「皿内村」の解説

皿内村
さらうちむら

[現在地名]宇目町木浦内きうらうち 西山にしやま

西山村北東しろ山の北西麓に位置。「豊後国志」に宇目郷に属する村として村名がみえ、江戸後期に西山村から分村したものと推定される。しかしまもなく再び西山村に統合されたようで、他の史料に村名がみえない。城山(五三七メートル)の山頂に皿内城があった。天正一三年(一五八五)大友氏は薩摩の島津氏侵入に備えて、「ウメという豊後と日向との境にある城」に志賀道輝を配備したが、道輝が薩軍侵攻の報に恐れ城を捨て逃出したあと、孫の志賀親次が兵を集め同城に入り守備を固めたという(一五八五年八月一八日「ペロ・ラモン書簡」日本年報追加)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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