白比古神社(読み)しらひこじんじや

日本歴史地名大系 「白比古神社」の解説

白比古神社
しらひこじんじや

[現在地名]鳥屋町良川

眉丈びじよう山系の旧西往来筋に南東に面して鎮座する。祭神は白比古神、相殿に大己貴命・菊理媛命・伊弉諾命を祀る。旧村社。「延喜式」神名帳に載る能登郡の同名社にあてられるが、田鶴浜たつるはま白浜しらはまにも式内社に比定される同名社がある。社伝によれば白比古神は気多神社の祭神大己貴命の子神で、気多神社の鵜祭の鵜が当社に一泊し、また気多神社の平国祭の折に豆団子二一串を供えるのは、こうした由縁によると伝える(能登名跡志)。二一の数は大己貴命の国土経営のとき供奉した者の数にあたるという。白比古神は康和五年(一一〇三)六月一〇日の神祇官奏(朝野群載)により中臣祓を課せられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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