由縁(読み)ユエン

デジタル大辞泉 「由縁」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐えん【由縁】

事の起こり。由来。わけ。「地名由縁を尋ねる」
関係ゆかり
「百姓町人は―もなき士族平身低頭し」〈福沢学問のすゝめ

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精選版 日本国語大辞典 「由縁」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐えん【由縁】

〘名〙
① なんらかのかかわりあい。関係。ゆかり。
※金沢文庫所蔵彌勒像胎内文書‐弘安元年(1278)一一月一日・蓮心願文「うゑん・ゆゑんの人をすくい、生々のふもちうをんの人をすくい候わん」
② (「ゆえん所以)」と同音であるところから転じたか) 由来。わけ。由緒
狂歌・狂歌糸の錦(1734)「すみのぼる月の最中旅立は歌にたへたる由縁成らん」
読本椿説弓張月(1807‐11)残「玉を瘞(うづ)めに越来山、古跡を遺す夫婦墳の、由縁(ユエン)は後の巻に見えたり」 〔魏書‐鹿伝〕

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普及版 字通 「由縁」の読み・字形・画数・意味

【由縁】ゆえん

ゆかり。機縁。唐・独孤及東都より濠州に還る~〕詩 二(大華・小華の二山)の想の如し 他時再會するは、何の由

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