田多地村(読み)ただちむら

日本歴史地名大系 「田多地村」の解説

田多地村
ただちむら

[現在地名]出石町田多地

安良やすら村の南東に位置し、集落は六方ろつぽう(小野川)右岸八幡はちまん山の南麓に発達する。六方川の堤防には中世すげ庄の境石であったと伝える石がある。正保(一六四四―四八)頃に成立した国絵図に村名がみえ、高三〇〇石余。出石封内明細帳によると拝領高一八八石余・改出高二三石余、ほかに古新発高六石余・新発高一斗余、家数三三・人数一二八。小物成として茶代米九斗余・山手米五斗余・紺役米一斗余、桑代の真綿三一四匁余などを納め、袴狭はかざ村の砥石場といしば・カヤガたにを入会山としていた。小野おの川は度々氾濫したが、寛延二年(一七四九)七月の洪水では堤防が決壊、村は全滅になるほどの被害を受け、善行寺ぜんこうじ谷の浄土宗善光寺も壊滅した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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