普及版 字通 「玩(漢字)」の読み・字形・画数・意味
玩
常用漢字 8画
(異体字)
11画
[字訓] もてあそぶ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は元(げん)。重文の字はに作り、貝に従う。〔説文〕一上に「弄ぶなり」、弄字条三上に「玩ぶなり」とあって互訓。〔詩、小雅、斯干〕は新室の祝頌詩で、男子が生まれると玉、女子には瓦器を弄せしめるという。玉・貝・土器は魂振りの呪器として、新生の子に持たせた。これを玩弄という。膚身はなさず持つものであるから、のち(がんせつ)の意となる。
[訓義]
1. もてあそぶ。
2. なれる、あなどる、けがす。
3. と通じ、むさぼる。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕玩 フケル・モテアソブ・ナル・アナツル・ナラフ・メデタシ・ナツク
[語系]
玩・・nguanは声義近く、玩・は魂振りとしての玩弄、のちの意となり、むさぼる意のの義を生じた。
[熟語]
玩愛▶・玩意▶・玩詠▶・玩繹▶・玩▶・玩戯▶・玩偶▶・玩月▶・玩▶・玩狎▶・玩巧▶・玩好▶・玩忽▶・玩索▶・玩辞▶・玩習▶・玩賞▶・玩色▶・玩飾▶・玩人▶・玩世▶・玩惜▶・玩▶・玩耽▶・玩聴▶・玩黷▶・玩読▶・玩侮▶・玩諷▶・玩服▶・玩物▶・玩兵▶・玩法▶・玩味▶・玩弄▶
[下接語]
愛玩・悦玩・雅玩・奇玩・戯玩・欣玩・吟玩・娯玩・好玩・狎玩・嗜玩・自玩・笑玩・誦玩・賞玩・尋玩・清玩・精玩・静玩・窃玩・素玩・耽玩・玩・珍玩・把玩・披玩・秘玩・服玩・覆玩・目玩・楽玩・臨玩・弄玩
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報