犬槇(読み)いぬまき

精選版 日本国語大辞典 「犬槇」の意味・読み・例文・類語

いぬ‐まき【犬槇】

〘名〙 マキ科の常緑高木。関東地方南部から与論島までの山野に生える。高さ二五メートル、径〇・八メートルにも達する。樹皮は灰白色で縦に浅く裂け、薄くはげ落ちる。葉は互生し、長さ一〇~一五センチメートル、幅八~一二ミリメートルの扁平な線形または披針形で先がとがる。雌雄異株種子球形緑色に熟す。果托は大きく倒卵形で紫赤色に熟し食用となる。材は、建築、器具などに用い、また庭園生垣に植栽される。まき。くさまき。
御伽草子・草木太平記(有朋堂文庫所収)(江戸初)「犬槇(イヌマキ)犬黄楊(いぬつげ)、〈略〉皆畜生道にかはる事なし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「犬槇」の解説

犬槇 (イヌマキ)

学名Podocarpus macrophyllus
植物。マキ科の常緑針葉高木,園芸植物,薬用植物

犬槇 (イヌマキ)

植物。マキ科の常緑針葉小高木,園芸植物。ラカンマキ別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android