普及版 字通 「牴(漢字)」の読み・字形・画数・意味
牴
9画
(異体字)觝
12画
[字訓] ふれる・あたる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(てい)。は曲刀を以てものの底辺を削りとる意。〔説文〕二上に「觸るるなり」とあり、獣が頭を下げて、角を以て角牴することをいう。觸(触)字条四下に「牴(あ)たるなり」とあって互訓。合わせて「牴触」という。字はまた觝・抵に作り、角力を角觝・角抵という。
[訓義]
1. ふれる、あたる、こばむ、あらそう。
2. 抵と通じ、いたる、あう。
3. 牡羊。
4. ほぼ、大抵。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕觝 ツク/角觝 スマヒ 〔立〕觝 フル・スマヒ・ツキ・シラブ
[語系]
牴・柢・低tyeiは同声。觝dyeiも声義が近い。頭を低くして、相抵(あ)たることを牴という。
[熟語]
牴▶・牴牾▶・牴梧▶・牴触▶
[下接語]
角牴・牴・触牴・大牴
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報