煙がる・烟がる(読み)けむたがる

精選版 日本国語大辞典 「煙がる・烟がる」の意味・読み・例文・類語

けむた‐が・る【煙がる・烟がる】

〘他ラ五(四)〙 (形容詞「けむたい」の語幹接尾語「がる」の付いたもの)
① 煙にむせて苦しいと思う気持言動に表わす。けぶたがる。〔ロドリゲス日本大文典(1604‐08)〕
② 気づまりだったり、親しみがもてなかったりして、近づきがたく思う気持を様子に表わす。けぶたがる。
沈黙の塔(1910)〈森鴎外〉「Tolstei(トルストイ)の或る文章を嫌ふのは、〈略〉一応尤もだとも云はれよう、小説脚本には、世界中どこの国でも、格別けむたがってゐるやうな作はない」

けぶた‐が・る【煙がる・烟がる】

〘他ラ四〙 (形容詞「けぶたい」の語幹に接尾語「がる」の付いたもの)
浄瑠璃津国女夫池(1721)一「親長慶が賢人頬(けんじんづら)忠臣だて、義輝公のお腰を打ぬき身が殿をけぶたがる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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