普及版 字通 「焚(漢字)」の読み・字形・画数・意味
焚
人名用漢字 12画
(異体字)
16画
[字訓] やく・たく
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 会意
林+火。〔説文〕十上に字をに作り、「燒田するなり」とあって、田は田猟、やき狩りの意とし、(はん)の亦声であるという。は樊籬(はんり)、一定の区域を囲う意である。卜文の字形にはに従うものがなく、は字の初形としがたい。〔春秋、桓七年〕に「火田」というのと同じ。山野に限らず、すべてものを焼くことを焚香・焚書のようにいう。
[訓義]
1. やく、たく、もやす。
2. やきがり、やきがりする。
3. ひあぶり、焚刑、焚殺。
4. かわく、ほす、あぶる。
5. (ふん)と通じ、たおす、たおれる。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕焚 保須(ほす)、、阿夫留(あぶる)、、也久(やく)〔名義抄〕焚 タ(ア)ブル・ヤク・カハク・ヤイガリス 〔字鏡集〕焚 タク・ヤイカリス・ヤク・タ(ア)ブル・カハク
[語系]
焚biunは燔・膰biuanと声義近く、番は獣掌。燔・膰はその肉を燔炙(はんしや)することをいう。
[熟語]
焚逸▶・焚▶・焚骸▶・焚棄▶・焚毀▶・焚躬▶・焚券▶・焚研▶・焚硯▶・焚黄▶・焚香▶・焚死▶・焚▶・焚爍▶・焚修▶・焚舟▶・焚書▶・焚如▶・焚焼▶・焚誦▶・焚▶・焚燼▶・焚炙▶・焚船▶・焚銭▶・焚▶・焚▶・焚▶・焚▶・焚▶・焚滅▶・焚掠▶・焚燎▶・焚輪▶・焚裂▶
[下接語]
香焚・焚・自焚・焼焚
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報