点綴(読み)テンテツ

デジタル大辞泉 「点綴」の意味・読み・例文・類語

てん‐てつ【点×綴】

[名](スル)てんてい(点綴)」に同じ。
「まだらに白壁の―する素朴な田舎家集団」〈谷崎吉野葛

てん‐てい【点×綴】

[名](スル)慣用読みで「てんせつ」とも》ひとつひとつをつづり合わせること。また、物がほどよく散らばっていること。てんてつ
「ところどころに冬枯れの寂しさを―している」〈犀星・街と家家との遠方

てん‐せつ【点×綴】

てんてい(点綴)」の慣用読み。

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精選版 日本国語大辞典 「点綴」の意味・読み・例文・類語

てん‐てい【点綴】

〘名〙 ものがほどよく散らばっていること。また、うまく散らばらせてそれを綴り合わせること。てんてつ。
四河入海(17C前)一二風景を点綴して、曲折とねんごろに詩中に収拾して云て」 〔晉書‐謝朗伝〕

てん‐せつ【点綴】

〘名〙 =てんてい(点綴)〔布令字弁(1868‐72)〕

てん‐てつ【点綴】

〘名〙 =てんてい(点綴)〔漢語字類(1869)〕

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普及版 字通 「点綴」の読み・字形・画数・意味

【点綴】てんてつ

綴り合わせる。宋・軾〔王定国蔵する所の煙江畳図に書す〕詩 君何(いづ)く從(よ)りして此の本を得たる 毫末(がうまつ)を點綴して

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