詩中(読み)しちゅう

精選版 日本国語大辞典 「詩中」の意味・読み・例文・類語

し‐ちゅう【詩中】

〘名〙 詩の中。詩に詠みこまれていること。
※東帰集(1364頃)和南渓侍者「詩中多道欲帰去、未一人親到一レ山」
草枕(1906)〈夏目漱石〉一「只降る雨の心苦しくて、踏む足の疲れたるを気に掛ける瞬間に、われは既に詩中の人にもあらず、画裡の人にもあらず」

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