源麗子(読み)みなもとのれいし

朝日日本歴史人物事典 「源麗子」の解説

源麗子

没年:永久2.4.3(1114.5.9)
生年:長久1(1040)
平安後期貴族の女性。源師房藤原尊子の娘。藤原信家の養女。摂政藤原師実の妻。京極北政所と称される。康平2(1059)年結婚,師通を生む。白河中宮賢子入内のとき,その養母として従三位に叙され,のち従一位。摂関正妻に対する北政所の呼称はこのころ定着したといわれる。<参考文献>藤木邦彦「北政所」(『平安王朝の政治制度』)

(中込律子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「源麗子」の解説

源麗子 みなもとの-れいし

1040-1114 平安時代中期-後期の女性。
長久元年生まれ。父は源師房(もろふさ)。母は藤原尊子。藤原信家の養女。関白藤原師実の妻となり,京極北政所とよばれた。藤原師通(もろみち)を生む。養女に白河天皇中宮となった藤原賢子がいる。従一位。永久2年4月3日死去。75歳。名は「よしこ」ともよむ。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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