源舒(読み)みなもとののぶる

朝日日本歴史人物事典 「源舒」の解説

源舒

没年元慶5.11.29(881.12.23)
生年:天長5(828)
平安前期の官人。嵯峨源氏の明の長子で母は右大臣橘氏公の娘時子。承和12(845)年18歳で蔵人となり,その後に京官を歴任し,貞観13(871)年,清和天皇の蔵人頭となった。翌年渤海国の大使楊成規らが入京したとき勅使として鴻臚館に赴き,国王からの親書と献上品の毛皮,蜜などを受け取っている。貞観17年参議。元慶3(879)年,中央財源の立て直しを目的として畿内5カ国に官田4000町歩を設置した(元慶官田の制)際には山城国班田使となっている。

(朧谷寿)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「源舒」の解説

源舒 みなもとの-のぶる

832-881 平安時代前期の公卿(くぎょう)。
天長9年生まれ。源明(あきら)の長男。母は橘氏公(うじきみ)の娘,時子。貞観(じょうがん)17年(875)参議となり,19年正四位下。左大弁,右衛門督(うえもんのかみ)などを兼任した。元慶(がんぎょう)5年11月29日死去。50歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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