池戸村(読み)いけのべむら

日本歴史地名大系 「池戸村」の解説

池戸村
いけのべむら

[現在地名]三木町池戸

井上いのえ村の西に位置する。古代池辺いけのへ郷の遺称地。香川大学農学部構内の地下二メートルの所から弥生時代前期の遠賀川式土器が発見されていることから、中心部の平地がかつてしん川・吉田よしだ川の氾濫原であり、一面の湿地であったと推定されている。江戸初期に長土手ながどでん堤防が完成して吉田川が治まるまで当村の歴史は水との戦いであったといえ、砂入すないりという小地名にもうかがえる。字深谷ふかたにに石櫃形骨蔵器出土地があり、また瑞花双鵲鏡が多数の小さい川石や青みがかった焼物や長い鉄片とともに出土している。

池戸村
いけとむら

[現在地名]春日村六合ろくごう 池戸・たきかし

揖斐川支流のかす川右岸に立地し、対岸に枝村の樫村滝村があり、西山にしやま筋の入口にあたる。正保郷帳では畑一八石余・山年貢八升・山札米七斗のほか、小物成に綿二九〇匁・ひそ木四四本・入木九八束半があった。明治大学刑事博物館本元禄郷帳には村の内として滝村・樫村がみえる。元禄一三年(一七〇〇)西山村諸色差出帳(所文書)では家数八・人数四四。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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