気振(読み)きぶり

精選版 日本国語大辞典 「気振」の意味・読み・例文・類語

き‐ぶり【気振】

〘名〙 気持の動き具合
人情本・吾嬬春雨(1832)前「娘も男の顔を見て〈略〉『お茶に何か塵(ごみ)がある』と、言ひ紛らして次へ起つ。お政は気振(キブリ)を見て取りて」

け‐ぶらい ‥ぶらひ【気振】

浄瑠璃鬼一法眼三略巻(1731)三「家督を譲りさうなものなれども左様の気振(ケブラヒ)もなし」

け‐ぶり【気振】

〘名〙 なんとなく感じられる様子。けはい。そぶり。けぶらい。けびらい。
浮世草子懐硯(1687)五「そのけぶりいふものあればかへって腹をたてて泣かなしむを」

け‐びらい ‥びらひ【気振】

※浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)二「こんなけびらい聞すがいなやたまらぬたまらぬ」

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