毛剃(読み)けぞり

精選版 日本国語大辞典 「毛剃」の意味・読み・例文・類語

け‐ぞり【毛剃】

[1] 〘名〙
毛髪を剃り取ること。
※海と毒薬(1957)〈遠藤周作〉一「オペ前夜看護婦アルコール患者の体を拭き、毛剃(ケゾリ)をするのである」
役者相撲取などのお付きの髪結床(かみゆいどこ)
※雑俳・五色種(1793)「顔見せ番附・毛剃の肘に水の影」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

百科事典マイペディア 「毛剃」の意味・わかりやすい解説

毛剃【けぞり】

近松門左衛門作の浄瑠璃《博多小女郎浪枕》の歌舞伎化脚本の通称。1718年初演。同年に起こった密貿易事件を脚色。京の商人小町屋惣七が博多の遊女小女郎との恋をとげるため,やむをえず海賊毛剃九右衛門の密貿易仲間に入る悲劇。歌舞伎では毛剃を中心に上演される。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「毛剃」の解説

毛剃
(通称)
けぞり

歌舞伎・浄瑠璃の外題
元の外題
和訓水滸伝 など
初演
安永5.7(大坂・小川吉太郎座)

毛剃
けぞり

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
初演
明治7.10(東京河原崎座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「毛剃」の意味・わかりやすい解説

毛剃
けぞり

博多小女郎浪枕

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「毛剃」の意味・わかりやすい解説

毛剃
けぞり

博多小女郎波枕」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報