精選版 日本国語大辞典 「比・類・副」の意味・読み・例文・類語
たぐ・う たぐふ【比・類・副】
[1] 〘自ハ四〙
① 並ぶ。寄り添う。いっしょにいる。連れだっている。
② 伴う。連れだつ。いっしょに行く。呼応する。
※書紀(720)仁徳二二年正月・歌謡「道行く者も 多遇譬(タグヒ)てぞ良き」
③ 似あう。かなう。適合する。相当する。
[2] 〘他ハ下二〙 ⇒たぐえる(比)
たぐ・える たぐへる【比・類・副】
〘他ア下一(ハ下一)〙 たぐ・ふ 〘他ハ下二〙
① 並ばせる。添わせる。いっしょに居させる。
② 伴わせる。連れだたせる。いっしょに行かせる。
※古今(905‐914)離別・三七三「おもへども身をしわけねば目に見えぬ心をきみにたぐへてぞやる〈伊香子淳行〉」
③ なぞらえる。似せる。また、くらべる。比較する。
※俳諧・おらが春(1819)「鶴亀にたぐへての祝尽しも」
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