橿原(読み)カシハラ

デジタル大辞泉 「橿原」の意味・読み・例文・類語

かしはら【橿原】

奈良県中西部の市。大和三山藤原京跡・橿原神宮があり、史跡に富む。中心八木商業地今井はもと寺内町で、古い町並みが残る。人口12.6万(2010)。

かしわら〔かしはら〕【橿原】

かしはら

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精選版 日本国語大辞典 「橿原」の意味・読み・例文・類語

かしはら【橿原】

奈良県北西部の地名飛鳥川北流する。古代文化の発生地といわれ、橿原神宮、藤原京跡橿原遺跡などがある。昭和三一年(一九五六市制

かしわら かしはら【橿原】

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日本歴史地名大系 「橿原」の解説

橿原
かしはら

畝傍うねび山東南部の古代地名。「古事記」神武天皇段に「畝火の白檮原かしはら」、「日本書紀」神武紀に「畝傍山の東南橿原」、「万葉集」巻二〇に「橿原の畝傍の宮」とあるように、橿原は畝傍山付近に立地することが推知される。「畝火山之北方白檮尾上かしのをのへ(古事記)の白檮尾は橿生かしふのことである(古事記伝)

「日本書紀」神武紀に「山林を披き払ひ、宮室おほみや経営をさめつくり(中略)畝傍山畝傍山、此をば宇禰縻夜摩と云ふ。の東南の橿原の地は、蓋し国の墺区もなかのくしらか。

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改訂新版 世界大百科事典 「橿原」の意味・わかりやすい解説

橿原[市] (かしはら)

奈良県北部の市。1956年畝傍(うねび),八木,今井の3町と鴨公(かもきみ),真菅,耳成(みみなし)の3村が合体,市制。大阪のベッドタウンとして人口が急増しており,12万5605(2010)は県下第2位である。市域の中・北部は奈良盆地南端にあたる。日本の古代文化の一中心地で,大和三山として親しまれる耳成山天香久(あまのかぐ)山畝傍山があるのをはじめ,橿原遺跡新沢(にいざわ)遺跡丸山古墳藤原宮(ふじわらのみや)跡,多数の陵墓など古代史跡が多い。商業の中心地である八木は,古くから交通の要地として発達し,近鉄大阪線と橿原線が交差するほか,JR桜井線と国道24号線が通る。飛鳥川を隔てて八木に対する今井は,かつて称念寺を中心とする寺内町として栄え,古い町並みをよく残している。畝傍山南麓の橿原神宮は参詣者が多く,神宮周辺には森林遊園,運動場,体育館,考古博物館などがあり,奈良盆地南部の文化,レクリエーションのセンターをなしている。
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