横根郷(読み)よこねごう

日本歴史地名大系 「横根郷」の解説

横根郷
よこねごう

現飯岡町横根を中心に現旭市東部を含む一帯に比定される。「吾妻鏡」文治元年(一一八五)一〇月二八日条によれば、片岡常春が舅の佐竹氏に同心し謀反の企てをした疑いにより三崎みさき庄を没収され、代わって千葉常胤に与えられた。のち同庄舟木ふなき(現銚子市)・横根は常春に返付されたが、同五年幕府は沙汰人らの妨害をやめるよう命じている(同書同年三月一〇日条)

横根郷
よこねごう

和名抄所載の郷。同書高山寺本など諸本とも訓を欠くが、ヨコネであろう。中世には横根郷などとみえ、江戸時代には横根村(現飯岡町)として郷名が継承されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報