(読み)ヒョウ

デジタル大辞泉 「標」の意味・読み・例文・類語

ひょう【標】[漢字項目]

[音]ヒョウ(ヘウ)(呉)(漢) [訓]しるし しるす
学習漢字]4年
目じるし。目あて。「標識標準標的標本指標商標道標どうひょう浮標墓標目標門標
目立つように示す。「標語標示標榜ひょうぼう
[名のり]えだ・かた・こずえ・しな・すえ・たかひで
難読標縄しめなわ澪標みおつくし道標みちしるべ

ひょう〔ヘウ〕【標】

目じるし。また、目標。
衆目の―になりたい」〈蘆花思出の記
朝廷公事くじのとき、百官席次を定めたしるしの白木

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「標」の意味・読み・例文・類語

ひょう ヘウ【標】

〘名〙
① しるしの木。目じるしの木。標識(ひょうしき)。しめ。
儀式(872)八「当第三的南標〈到此標下馬遅速〉」 〔晉書‐宣帝紀〕
② 平安時代以降、朝廷の公事の時に、百官の席次を定めるために置いた長さ五寸幅四寸ほどのしるしの白木。また、それが置いてある座席。版(へん)
内裏式(833)七月七日相撲式「当閣東階、南去六許丈、預置標之験
③ 人の名や商品の名などを書いて人目につくように掲げておくもの。表札、看板の類。
※談義本・世間万病回春(1771)五「天野八中と標(ヒャウ)をかけて」
④ めあて。目標。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三「衆目の標(ヘウ)になりたい」

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【結界】より

…日本に渡来ののち,この言葉は,聖俗を区分し,空間の内外を限る装置,それらの装置によって限られた内部空間,さらにはそのような内部空間への立入りの禁制といった意味で用いられてきたが,日常語としてはほとんど死語にちかくなっている。日本固有の代表的な結界としては標(しめ)がある。標縄・注連縄(しめなわ)のシメであり,注連縄もシメの一つである。…

【しめ縄(注連縄)】より

…神域など神聖な場所を限って不浄悪穢の侵入を防ぐ縄。標縄,七五三縄とも書く。記紀では〈尻久米縄(しりくめなわ)〉〈端出之縄(しりくへなわ)〉と書かれている。…

※「標」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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