槐門棘路(読み)カイモンキョクロ

デジタル大辞泉 「槐門棘路」の意味・読み・例文・類語

かいもん‐きょくろ〔クワイモン‐〕【×槐門×棘路】

中国の周代、朝廷に3本のえんじゅと9本のいばらを植えて、それぞれ三公九卿の座を定めたところから》三公と九卿。三槐九棘さんかいきゅうきょく槐棘
いにしへは―の間に九族をなびかし」〈平家一一

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精選版 日本国語大辞典 「槐門棘路」の意味・読み・例文・類語

かいもん‐きょくろ クヮイモン‥【槐門棘路】

〘名〙 (中国の周の時代に、朝廷に三本の槐(えんじゅ)と九本の棘(いばら)を植え、三公は三槐に、九卿(きゅうけい)九棘に面して座を占めたところから) 三公(太政大臣左大臣右大臣)と九卿。
※平家(13C前)一一「古へは槐門棘路の間に九族をなびかし」

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四字熟語を知る辞典 「槐門棘路」の解説

槐門棘路

三公(太政大臣、左大臣、右大臣)とぎょう国政をあずかる最高幹部たちをいった。

[解説] 「槐門」は中国の周の時代に、朝廷の前の庭に三本のえんじゅを植え、これに面して三公が着座したところから三公や大臣をいい、「棘路」は、やはり中国周の時代に、大臣の左右の座にそれぞれと九本のいばらを植えてきゅうけい(中国で九人の大臣)の座のしるしとしたところから公卿のこと。

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