構文解析(読み)コウブンカイセキ(英語表記)syntax analysis

デジタル大辞泉 「構文解析」の意味・読み・例文・類語

こうぶん‐かいせき【構文解析】

文章単語に分解し、統語論的にその構造機能を分析すること。
プログラムソースコードの構造を文法にしたがって解析すること。コンピューターが直接理解できる形式コンパイルする際に利用される。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「構文解析」の意味・わかりやすい解説

構文解析
こうぶんかいせき
syntax analysis

プログラム言語,特に高級言語の構造は,ある種の規則 (すなわち文法) によって規定される。したがって書かれたプログラムは,その構造がどのようになっているか,そのプログラムが正しい構造をしているかなどがコンパイラによって解析され,その結果に基づいてコンパイルがなされる。これを構文解析という。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「構文解析」の解説

構文解析

コンパイラーがソースコードを解析し、目的のプログラムを生成する際の処理行程のひとつ。構文解析は、ソースコードに記述された文(ステートメント)や構造が言語仕様に沿って記述されているかどうかのチェックを担当し、その結果を次の工程である意味解析に引き渡す。

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世界大百科事典(旧版)内の構文解析の言及

【言語処理系】より

…たとえば文tokyo:=paris+rome*120の場合,変数tokyo,代入記号:=,変数paris,加算記号+,変数rome,乗算記号*,定数120といった七つの単語に区切る。(2)構文解析 単語列となったプログラムに対し,プログラムの構造を定め,動作の順番を決定する。先の単語列の場合,以下のようなプログラムの構造が定まり,(変数 代入記号(変数 加算記号(変数  乗算記号 定数)))最初に乗算,次に加算,最後に代入を行う動作順番となる。…

【自然言語処理】より

…(3)統語論 単語から文が構成される枠組みについての理論。統語論に基づき,単語間の係り受けなど文の構造の認識などの処理を構文解析という。(4)意味論 文と世界との関係についての理論である。…

【入出力装置】より

…また,音声出力のためには,その逆の変換をしてスピーカーで出力する。しかし,このようにして人間の音声をディジタル量に変換しても,それをただちに言葉として理解することはできず,さらに音声認識,形態素解析,構文解析などの知的な変換が必要である。また,音声出力においても音声合成という知的な変換が必要である。…

※「構文解析」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」