梁瀬(読み)ヤナセ

デジタル大辞泉 「梁瀬」の意味・読み・例文・類語

やな‐せ【×梁瀬】

梁をしかけてある瀬。 夏》

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精選版 日本国語大辞典 「梁瀬」の意味・読み・例文・類語

やな‐せ【梁瀬】

〘名〙 梁をしかけてある川瀬。やなの瀬。《季・夏》
東大寺文書‐応和二年(962)八月二〇日・転経院牧地等去文案「梁瀬弐処」
※新古今(1205)冬・五五三「名取川やなせの浪ぞさはぐなる紅葉いとどよりてせくらん源重之〉」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「梁瀬」の意味・わかりやすい解説

梁瀬
やなせ

兵庫県東部、朝来(あさご)市山東町(さんとうちょう)地域の中心地区。矢名瀬とも記す。遠阪(とおさか)峠越え丹波(たんば)街道宿場町で古い家並みを残す。JR山陰本線梁瀬駅があり、国道9号、427号が通じる。絹の生産地の伝統を生かし、1914年(大正3)製糸工場として創業、現在メリヤス織に転換したグンゼ(株)梁瀬工場がある。

[二木敏篤]

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世界大百科事典(旧版)内の梁瀬の言及

【山東[町]】より

…南部は粟鹿(あわが)山などの山々が連なり,北部は盆地状をなし,円山川上流の与布土川などが北流する。山陰本線梁瀬駅のある中心の梁瀬は山陰道の旧宿駅で,メリヤス工場がある。農業は米作と畜産が中心となっている。…

※「梁瀬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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