枳実(読み)キジツ

デジタル大辞泉 「枳実」の意味・読み・例文・類語

き‐じつ【×枳実】

ミカンダイダイナツミカンの未熟果実を乾燥させたもの。漢方で、健胃胸痛腹痛鎮咳ちんがい去痰きょたんなどに薬用

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精選版 日本国語大辞典 「枳実」の意味・読み・例文・類語

き‐じつ【枳実】

〘名〙 カラタチの果実。熟してない果実を二つに切って乾燥したものを薬用とする。漢方で健胃薬、嘔吐止めに用いる。〔易林本節用集(1597)〕

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「枳実」の解説

きじつ【枳実】

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。ミカン科ダイダイの未熟な果実を乾燥したもの。ミカンナツミカンといった類似植物も用いる。採取時期をやや遅らせたものを枳殻(きこく)ともいい、効能は基本的に同じ。自律神経を整える、健胃去痰(きょたん)心機能促進などの作用がある。不眠症自律神経失調症に効く温胆湯(うんたんとう)胃炎更年期障害に効く五積散(ごしゃくさん)便秘、便秘にともなう痔(じ)に効く麻子仁丸(ましにんがん)などに含まれる。

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普及版 字通 「枳実」の読み・字形・画数・意味

【枳実】きじつ

からたちの実。

字通「枳」の項目を見る

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「枳実」の意味・わかりやすい解説

枳実
きじつ

ダイダイ

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