時の太鼓(読み)トキノタイコ

デジタル大辞泉 「時の太鼓」の意味・読み・例文・類語

とき‐の‐たいこ【時の太鼓】

時刻を知らせるために打ち鳴らす太鼓。ときだいこ。

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精選版 日本国語大辞典 「時の太鼓」の意味・読み・例文・類語

とき【時】 の 太鼓(たいこ)

① 時刻を知らせるために打つ太鼓。主として、近世大坂で行なわれた。時太鼓。
本福寺跡書(1560頃)大宮参詣に道幸〈略〉夢相之事「これに時の大鼓をうちたい。不断香なふてはと仰ける」
② 歌舞伎囃子の一つ時代物御殿白州(しらす)の場面の幕あきや幕切れに太鼓を打ち鳴らすこと。また、その太鼓やその音。
戯場訓蒙図彙(1803)三「時(トキ)の太鼓(タイコ)、どどんどどん」

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世界大百科事典(旧版)内の時の太鼓の言及

【歌舞伎】より

…大太鼓と銅鑼(どら)縁を打って表現する。 時の太鼓(ときのたいこ)大太鼓による囃子。時代物(城の内外,白洲などの場面)の幕明き,幕切れ,道具替り,武将の出入りなどに用いる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」