搗合(読み)かちあう

精選版 日本国語大辞典 「搗合」の意味・読み・例文・類語

かち‐あ・う ‥あふ【搗合】

〘自ワ五(ハ四)〙
① 臼(うす)で、餠などをつく時、きねが互いにぶつかり合う。
② 物と物とがぶつかり合う。衝突する。
雑俳・田みの笠(1700)「大勢天窓(あたま)かち合ふ責念仏」
槍先で、互いに打ち合ったり、たたきあったりする。互いに、槍で戦う。
日葡辞書(1603‐04)「ヤリデ cachiuǒ(カチワウ)
物事が一か所でぶつかる。また、同時に起こる。偶然かさなる。
※不良児(1922)〈葛西善蔵〉「妻の許に帰さうと思ったのだ。〈略〉老父郷里の家を畳んで出て来たのとカチ合った為め」

かち‐あい ‥あひ【搗合】

〘名〙
① かちあうこと。衝突すること。
② 棒や槍などで、互いに打ちあうこと(日葡辞書(1603‐04))。

かち‐あわせ ‥あはせ【搗合】

〘名〙 雪国で行なわれる児童の遊びの一つ手毬(てまり)ほどの大きさの堅い雪玉を作り、相互自分の玉を相手の玉に打ち当てて、砕けたほうを負けとするもの。玉栗。かちあい。《季・冬》

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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