揺上(読み)ゆりあげる

精選版 日本国語大辞典 「揺上」の意味・読み・例文・類語

ゆり‐あ・げる【揺上】

〘他ガ下一〙 ゆりあ・ぐ 〘他ガ下二〙
① ゆりうごかして上げる。ゆすって上げる。
平家(13C前)一一「をりふし北風はげしくて、磯うつ浪もたかかりけり。船はゆりあげゆりすゑただよへば」
多く金銭をつぎこむ。入れあげる。
人情本・縁結娯色の糸(1839‐48)五「常さんも知っての通り、皆私に揺(ユ)り上(ア)げて、近頃大きに左前

ゆすり‐あ・げる【揺上】

〘他ガ下一〙 ゆすりあ・ぐ 〘他ガ下二〙 ゆすって上げる。ゆりあげる。
神楽歌(9C後)早歌「〈本〉由須利安介(ユスリアゲ)よ そそり上げ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報