換骨(読み)かんこつ

精選版 日本国語大辞典 「換骨」の意味・読み・例文・類語

かん‐こつ クヮン‥【換骨】

〘名〙
浮世草子・元祿大平記(1702)一「詩に換骨(クヮンコツ)の法をゆるし、歌に古人の詞をとれと、先達のをしへなれば」 〔冷斎夜話‐巻一・換骨奪胎法〕
四河入海(17C前)一五「其時神が換骨した時はまだ頭がいたかっしが」 〔李商隠‐薬転詩〕
③ 人が邪悪なものから、善い、徳のあるものにすっかりかわること。
日葡辞書(1603‐04)「Quãcotno(クヮンコツノ) ジュツ〈訳〉忌むべき悪しき人間から、善良で立派な人間へとすっかりなり変わること、入れ替わること」

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普及版 字通 「換骨」の読み・字形・画数・意味

【換骨】かん(くわん)こつ

道家で、金丹を服して仙骨となる方法。換骨奪胎(だつたい)は、古人の詩文を作りかえて新意を出すこと。〔冷斎夜話、一〕其のを易へずして其の語をる、之れを換骨法と謂ふ。其のを窺ひ入れて之れを形容する、之れを奪胎法と謂ふ。

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