振込(読み)ふりこむ

精選版 日本国語大辞典 「振込」の意味・読み・例文・類語

ふり‐こ・む【振込】

[1] 〘他マ五(四)〙
① 振って内へ入れる。勢いよく押し込む。
たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉一〇「万燈を振込(フリコ)んで見りゃあ唯も帰れない」
振替口座預金口座などに金銭を払い込む。預金する。
談義本・身体山吹色(1799)五「遊金あらば安い利足で丈夫な所へ振込(フリコン)で置がよい」
マージャンで、相手が上がろうとして待っている牌(パイ)を捨てる。
花影(1958‐59)〈大岡昇平〉七「飲みながらやると振り込むぞ」
[2] 〘自マ四〙 勢いよく入り込む。押しかける。闖入(ちんにゅう)する。
歌舞伎・暫(日本古典全書所収)(1714)「『勇み勇んで』『振込むべいか』」

ふり‐こみ【振込】

〘名〙
① なじみでもなく、約束もない客が、突然遊女の所へ来ること。
洒落本・白狐通(1800)姐妓「そんなやすいては、ふり込(コミ)の未至客(はんかきゃく)のする事で、傾城買のきらふ事さ」
口座などに金銭を払い込むこと。
③ マージャンで、他人の上がりになる牌(パイ)を捨てること。

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