普及版 字通 「挟(漢字)」の読み・字形・画数・意味
挟
常用漢字 9画
(旧字)挾
10画
[字訓] はさむ・さしはさむ・もつ・たのむ・ゆきわたる
[説文解字]
[字形] 形声
旧字は挾に作り、夾(きょう)声。夾は両脇に人をかかえる形で、挾の初文。〔説文〕十二上に「俾(たす)け持つなり」という。〔書、多方〕の「夾介」は「挾介」の意。書を携えることを挟書、たのみとして傲ることを「勢を挟む」「賢を挟む」のようにいう。普(あまね)くゆきわたることを「挟洽(しょうこう)」といい、そのときはショウの音でよむ。
[訓義]
1. はさむ、さしはさむ、わきばさむ、かかえもつ、身にもつ。
2. たのみとする、おごる、心にもつ。
3. はさみもつもの、はし。
4. 浹・(そう)と通じ、ゆきわたる、めぐる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕挾 ハサム・ワキハサム・メグラス・トル・サシハサム 〔字鏡集〕挾 ハサム・サシハサム・イダク・サキハサム・タモツ・メグラス・ソナフ・トル
[語系]
挾hyapは夾keapの動詞形ともみるべき語。頰kyap、脅(脇)xiap、(腋下)khiapは同系の語である。
[熟語]
挟悪▶・挟介▶・挟格▶・挟姦▶・挟貴▶・挟義▶・挟琴▶・挟経▶・挟撃▶・挟賢▶・挟功▶・挟攻▶・挟▶・挟恨▶・挟詐▶・挟才▶・挟筴▶・挟策▶・挟山▶・挟子▶・挟侍▶・挟持▶・挟邪▶・挟術▶・挟書▶・挟勢▶・挟制▶・挟▶・挟蔵▶・挟帯▶・挟知▶・挟扶▶・挟輔▶・挟洽▶・挟日▶・挟旬▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報