折本村(読み)おりもとむら

日本歴史地名大系 「折本村」の解説

折本村
おりもとむら

[現在地名]緑区折本町・大熊おおくま

南部は平地が広がり、小河川を境して川向かわむこう村と接する。中央から北部は丘陵がちで、前ヶ谷・蛇谷へびやとの小名がある(風土記稿)。そのなかを折本川が流れ、西の東方ひがしがた村から入り東の大熊村に流れる。北はわずかに勝田かちだ村・新羽につぱ(現港北区)に接する。小田原衆所領役帳に座間新左衛門「拾貫文 小机折本」とある。

天正一八年(一五九〇)幕府直轄領と旗本松下領の二給。慶長三年(一五九八)幕府直轄領の一部が旗本野々山領、元禄一〇年(一六九七)残りが旗本諏訪領となり三給。

折本村
おりもとむら

[現在地名]下館市折本

勤行ごんぎよう川右岸に位置し、北は樋口ひぐち村。文明一〇年(一四七八)水谷勝氏が下館に築城後、同氏の支配地となり、江戸時代は寛永一九年―寛文三年(一六四二―六三)の在番時代を除き、下館藩領。元和九年(一六二三)の水野谷様御代下館領村々石高并名主名前控(中村家文書)に村高四三一・八九五石とあり、天保八年(一八三七)の常陸御国絵図御改之記(同文書)には鎮守観世音、家数一〇、馬五とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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