戴餠(読み)いただきもちい

精選版 日本国語大辞典 「戴餠」の意味・読み・例文・類語

いただき‐もちい‥もちひ【戴餠】

  1. 〘 名詞 〙 公家で、子供の幸福を願って行なう儀式。また、その時用いる餠。五歳まで年の初め吉日や、生後一二〇日目の食初めの時に、子供の頭上に三度餠を触れさせて、前途を祝う。いただき。いただきもち。
    1. [初出の実例]「宮たちの御いただきもちゐに日々にまうのぼらせたまふ」(出典:紫式部日記(1010頃か)寛弘七年正月一日)

いただき‐もち【戴餠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いただきもちい(戴餠)
  3. (しんこ)の餠を丸く平たくして、中央部をくぼめ、そこにあずきあんを載せたもの。旧暦四月八日の灌仏会(かんぶつえ)に、仏に供えた。いただき。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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