憂懼(読み)ユウク

デジタル大辞泉 「憂懼」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐く〔イウ‐〕【憂×懼】

[名](スル)心配し恐れること。憂惧ゆうぐ
「国乱内変は国家災害の尤―す可き極なり」〈津田真道訳・泰西国法論
[類語]不安考え事思案物思い心配気疲れ気苦労心痛心労懸念恐れ憂慮取り越し苦労杞憂悲観恐れる危惧きぐ危懼きく疑懼ぎく胸騒ぎ気がかり心がかり不安心心細い心許こころもとない憂い気遣いわずら怖い危なっかしいおぼつかない頼り無いおののく動揺心騒ぎ煩慮憂惧ゆうぐ憂い事気遣わしい痛心鬼胎ひやひやはらはらどきどきおどおどあぶなあぶな恐る恐るこわごわおっかなびっくりおじおじおずおずびくびくこわがる臆するおびえるびくつくおじるおじける恐怖恐れをなす悪びれる案ずる気が気でないそぞろ足が地につかない気が揉める居ても立ってもいられない矢も楯もたまらない居たたまれない生きた心地もしない気になる気に病む

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精選版 日本国語大辞典 「憂懼」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐く イウ‥【憂懼】

〘名〙 好ましくない事態になることを心配しおそれること。憂虞(ゆうぐ)。憂悚(ゆうしょう)。憂惕(ゆうてき)
※禁令考‐前集・第一・巻八・文久二年(1862)五月二二日「勅諚〈略〉朕日憂懼焉」 〔羊祜‐譲開府表〕

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普及版 字通 「憂懼」の読み・字形・画数・意味

【憂懼】ゆう(いう)く

うれえ恐れる。〔抱朴子、刺驕〕天を樂しみ命を知らば、憂懼も入る能はず。

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