デジタル大辞泉
「慳貪」の意味・読み・例文・類語
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けん‐どん【慳貪】
〘名〙 (「慳」は物惜しみをすること、「貪」はむさぼること)
① (形動) けちで欲が深く、無慈悲なこと。思いやりがなく、冷淡なこと。不愛想なこと。また、そのさま。
※霊異記(810‐824)中「慳貪に因りて大蛇に成る縁」
※
源平盛衰記(14C前)一八「
文覚が持つ所の刀は、人を切らんとにはあらず、放逸邪見の鬼神を切り、慳貪
(ケンドン)無道の魔縁を払はんとなるべし」 〔
法華経‐
方便品〕
② (倹飩) うどん、そば、酒、飯などを売る時、一杯ずつの盛りきりで、代わりを出さないもの。
※浄瑠璃・心中二枚絵草紙(1706頃)中「
道頓堀の水茶屋の、あるいはうどん
けんどんのそばできくさへ笑止なり」
※
随筆・嬉遊笑覧(1830)一〇上「外に持運ぶに膳を入る箱はけんどん箱なるをやがてけんとんとばかりいひ」
※
評判記・吉原呼子鳥(1668)ならぬもの「けんどんのあげ屋ゆき」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「慳貪」の読み・字形・画数・意味
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