デジタル大辞泉
「悪風」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
あく‐ふう【悪風】
〘名〙
※
今昔(1120頃か)四「昔、一人の人有り、商の為に船に乗て海に出ぬ。悪風俄に出来て船を海の底へ巻き入る」
②
毒気を含んだ、人にわざわいをもたらす風。また、くさい風や息。
※謡曲・舟弁慶(1516頃)「悪風を吹きかけ、眼(まなこ)もくらみ、心も乱れて」
※
政談(1727頃)三「当時の風俗、金さへ有ば何事もなると云事、極りたる悪風也」
あしき【悪】 風(かぜ)
悪い風。はげしく吹き、害を与える風。暴風。
※
延喜式(927)
祝詞(出雲板訓)「
天下の
公民(おほむたから)の取り作れる奥つ御歳を、悪風
(アシキかぜ)荒
(あら)き水に相
(あ)はせ賜
(たま)はず」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報