普及版 字通 「恋(漢字)」の読み・字形・画数・意味
恋
常用漢字 10画
(旧字)戀
23画
[字訓] おもう・こう・こい・したう
[説文解字]
[字形] 形声
旧字は戀に作り、(らん)声。に攣(れん)の声がある。字は古くは攣(れん)の字を用いたらしく、〔易、小畜〕「孚(まこと)りて攣如(れんじよ)たり」、〔漢書、外戚上、孝武李夫人伝〕「上(しやう)、攣攣として我を念する以(ゆゑん)」の〔師古注〕に「攣、~讀んで戀と曰ふ」とあって、心攣(ひ)かれることをいう。〔漢書、羌肱伝〕に「兄弟相ひ戀ふ」とみえる。六朝期の民歌に、恋情を歌うものが多い。
[訓義]
1. おもう、こころひかれる。
2. こう、したう、しのぶ。
3. こい、男女の情。
4. やむ、わずらう。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕戀 コフ・コヒシ・コヒ・オモフ・ヤハラカニ・ナイガシロ・コロス・トドム・イマシム・オソル・ヤム・シタフ 〔字鏡集〕戀 トドム・イマシム・ヲソル・コヒシ・オモフ・シタガフ・ヤハラカニ・ナイガシロ・コロス
[語系]
戀・攣・・臠liuanは同声。〔説文〕十二下に「(れん)はふなり」とあり、攣はその動作、戀はその心情をいうとみてよい。〔説文〕臠(れん)字条四下に〔詩、檜風、素冠〕「棘人(きよくじん)(やつれ人)臠臠たり」の句を引き、瘠せたさまの意とするが、今本は「欒欒(らんらん)」に作る。
[熟語]
恋愛▶・恋意▶・恋恩▶・恋泣▶・恋旧▶・恋▶・恋闕▶・恋月▶・恋眷▶・恋恨▶・恋桟▶・恋酒▶・恋賞▶・恋色▶・恋職▶・恋惜▶・恋滞▶・恋著▶・恋土▶・恋念▶・恋班▶・恋慕▶・恋留▶・恋恋▶・恋▶
[下接語]
愛恋・婉恋・感恋・仰恋・凝恋・恋・眷恋・顧恋・恨恋・思恋・慈恋・失恋・情恋・深恋・悽恋・耽恋・貪恋・嘆恋・悵恋・悲恋・離恋
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報